
学童野球のスポーツ障害
横浜南共済病院 スポーツ整形外科 山崎 哲也
学童期とは、一般的には小学生である暦年齢7-12歳を指し、思春期前の発育期(成長期)にあたります。発育期の身体的特徴としては、骨が柔らかく未熟でありかつ靭帯よりも弱いこと(軟骨も脆弱)、骨を長軸方向へ成長させる骨端成長軟骨板(骨端線)が存在すること、骨と筋肉の成長速度の違いにより体の硬さがあることなど挙げられ、成人と比較して障害が起こりやすい時期であります。
そのため学童野球を取り巻くわれわれ大人は、子供たちに生じる様々なスポーツ障害の情報を身に着け、子供達に対応する必要があるものと考えます。